2017-07-04

あなたの〈物語(ストーリー)〉は、あなたによって紡がれているのではない

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〈物語(ストーリー)〉は、偉大です。このことについて、僕はセミナーでも扱ってきましたし、つねづね人にも話しています。また、世の中のリーダーは、例外なくこの〈物語(ストーリー)〉を持っています。〈物語〉は、人を魅了し、感動させ、永遠に忘れることのできない、この世の産物なのです。

そこでこの〈物語(ストーリー)〉は、自らが創作し、現実化していくものと、誰もが思っていますが、僕はそうとも限らないという懐疑的な意見を持っています。それは、〈物語(ストーリー)〉自体が、あなたを創りだしていくという考え方です。

たとえばあなたは、今日まで生きてきたプロセスを、〈物語(ストーリー)〉として話すことができます。では、その〈物語(ストーリー)〉は、あなたが創りだしたモノだと断言できるでしょうか?厳密に言えば、あなたが創りだしたものとは言い切れません。あなた以外のチカラが介在しているはずです。

たとえば、先日の講座で実際に聞いた話ですが、「ある飲み会であの席に座らなければ、奥さんとは結婚していなかっただろう」とか、僕も「あの席に座らなければ、隣に座った方と一緒にシゴトをすることにはならなかっただろう」ということは幾度もあります。これらは、その後、あなたの〈物語(ストーリー)〉になっていくわけですが、決してあなたが意図的に創作したことではありません。もはや〈物語(ストーリー)〉自体が、あなたを創作していると言っても良いでしょう。

実は、〈物語(ストーリー)〉は、あなたによって紡がれているのではなく、〈物語(ストーリー)〉が、あなたを紡いでいるのだと考えた方が腑に落ちるのです。

ここで、想像力をはたらかせてみましょう。あなたの〈物語(ストーリー)〉は、もうすでに完成されています。できあがった〈物語(ストーリー)〉どおりに、歩めば良いだけです。しかし、ときどきあなたは〈物語(ストーリー)〉とは違う道を歩みはじめます。そうすると〈物語(ストーリー)〉は、それを修復するために時間をかけて画策します。そんなことを繰り返していくうちに、やがてあなたは寿命を迎え、今生はタイムオーバーとなって、残りは来世に持ち越されます。

こう考えると、〈人間的な計算〉がいかに浅はかなことであるか、僕には理解できます。もちろん、人間には迷いがある結果そうなるわけですが、第一に、あなたの〈物語(ストーリー)〉が何を望んでいるかを考えてみることが大切なのではないでしょうか?この世界は、僕たちの意識だけで、できあがっているのではないのですから。

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