2017-04-13

ドミニック・ローホーの「屋根ひとつ お茶一杯」にみた世界観

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「シンプルな生き方のすすめ」みたいなブームも、ある程度極まった感がありますね。ただし、断捨離やミニマリストなど言い方は変われど、このテーマは永遠にすたれないと思っています。

考えてみたら、僕が幼いころとくらべると、モノの数が多くなりすぎています。だから「減らす、捨てる、少なくする・・・」みたいな、持たない発想が生まれるわけです。そもそも人間以外の動物は、何も持っていません。裸で生きているわけで、人間だけに与えられたのが道具です。その道具も「便利」さが求められるようになって、用途は無限に増えつづけています。そこで、これって、おかしくないの?と、気づきはじめた人たちが現れたわけですね。

なかでも、ドミニック・ローホーの「屋根ひとつ お茶一杯」は、それに気づきはじめた人たちに、大いなるイマジネーションを与える名著だと思います。小さなクラシ、とりわけ小さな住まいから生まれる発想は、裸でシンプルに生きている動物たちそのものです。

私たちは、あたりまえのことですが、もと動物なのです。人間は、地球上のどの動物よりも動物らしからぬ進化を遂げましたが、動物そのものなのです。

これは、僕独自の世界観かも知れませんが、この本の中には、いたるところに、もと動物だった人間のにおいがただよっています。「人生の相棒は自分自身と気づく」や、「住まい方にその人のすべてが表れる」などは、思いっきり納得してしまいました。

今、我々が忘れていることは、いったい何でしょう?それを、思い出させてくれるひとときを、この一冊で味わってみてください。

 

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